「馬のストラングルって、よく聞くけど実際どれくらい怖いの?」——正直なところ、私はこの病気を「馬の呼吸器疾患の中で最強クラスの脅威」だと認識しています。あのね、まず最初に言っておきたいのは、これは単なる馬の風邪じゃないってこと。ストラングルは Streptococcus equi という細菌が原因で、馬のリンパ節を標的にして膿瘍を作る、非常に感染力の強い感染症なんです。私が獣医さんから「馬同士が鼻をくっつけただけでうつるよ」と聞いた時は、本当にゾッとしましたね。特に若い馬や集団生活をしている馬は要注意で、症状が進行すると「首を絞められているような呼吸音」を出すことから「ストラングル(絞め殺す)」という名前がついています。でも、正しい知識と迅速な対応で、この病気は十分に管理可能です。私はこの記事で、あなたが知っておくべき予防法や対処法を、実体験や専門家のアドバイスを交えて余すところなくお伝えしますね。
E.g. :子犬の噛みグセ、原因と今すぐできる対処法6選
- 1、馬のストラングルって、どんな病気?
- 2、ストラングルの症状——最初のサインを見逃すな
- 3、ストラングル、どうやってうつるの?
- 4、獣医さんはどうやって診断する?
- 5、治療はどうするの?——基本は「見守る」こと
- 6、ストラングルからの回復とその後
- 7、ストラングルを予防するには?
- 8、ストラングルに関するよくある誤解
- 9、もしもの時のために——知っておくべきこと
- 10、ストラングル——正しく知って、正しく怖がろう
- 11、ストラングルって、実はもっと身近な病気?
- 12、実際に遭遇したら?——リアルな体験談から学ぶ
- 13、ストラングル治療の意外な落とし穴
- 14、ストラングルとワクチン——知っておきたい最新事情
- 15、ストラングル、治った後の生活は?
- 16、ストラングル——世界中で起きている現状
- 17、もしもの時のために——保険や備えについて
- 18、ストラングルを正しく知って、馬と楽しい時間を
- 19、FAQs
馬のストラングルって、どんな病気?
ストラングルは「馬の風邪」の怖いバージョン
「馬の呼吸器の病気」と聞くと、「ちょっとした風邪でしょ?」と思うかもしれません。でも、ストラングル(馬の連鎖球菌感染症)は別物。これは馬の間で猛スピードで広がる、非常に感染力の強い細菌感染症なんです。
私は獣医さんから「この病気、馬同士が鼻をくっつけただけでうつるんだよ」と聞いて、正直ゾッとしました。原因は「Streptococcus equi(ストレプトコッカス・エクイ)」という細菌で、馬のリンパ節を標的にして増殖します。特に1歳から5歳くらいの若い馬がかかりやすく、乗馬クラブや牧場で集団生活をしている馬は要注意。世界中で報告されている病気で、一度発生すると施設全体がアウトブレイク状態になることも珍しくありません。つまり、「他の馬とうっかり触れ合っただけで感染する」という、馬の飼い主にとっては本当に厄介な相手です。
名前の由来は「首を絞められる感じ」だから
「ストラングル(Strangles)」って名前、意味を知ってますか?「絞め殺す」という意味なんです。なんだか怖いですよね。
この病気が進行すると、馬の顎の下にあるリンパ節がパンパンに腫れ上がります。すると、その腫れが気管を圧迫して、馬がまるで「首を絞められているような呼吸音」を出すんです。私の友人が飼っているポニーがかかった時、その呼吸音を聞いて「本当に苦しそうで、見ていられなかった」と話してくれました。具体的には、馬が首を伸ばして、ヒューッとかゼーゼーといった音を立てます。重症化すると、一時的に気管切開(のどに穴を開けて呼吸を確保する手術)が必要になるケースもあります。つまり、たかがリンパ節の腫れと侮ってはいけません。この病気の深刻さを表す名前なんです。
ストラングルの症状——最初のサインを見逃すな
Photos provided by pixabay
まずは熱が出る。それが合図だ
「うちの馬、なんだか元気がないな」と思ったら、まずは体温を測ってください。ストラングルの最初の症状は、発熱(38.5℃以上)です。だいたい感染から3日後くらいに出ます。
私の知り合いのベテラン調教師は「熱が出たら、まずストラングルを疑え」と言っていました。冗談じゃなく、それくらい頻繁に遭遇する病気なんです。熱が出ると、馬は食欲が落ちて、元気がなくなり、だるそうにします。その2〜3日後に、鼻水が出始めて、顎の下のリンパ節が徐々に腫れてきます。鼻水は最初サラサラしていますが、病気が進行するとドロッとした黄色い膿のような鼻水に変わります。あなたの馬がこんな状態になったら、すぐに他の馬から完全に隔離してください。「たかが風邪」と思うのが一番危険です。
リンパ節の腫れと膿瘍——自然に破れるまで辛抱
「あれ、顎の下が膨らんでる?」——これがストラングルの典型的な写真です。でも中身はただの水じゃなくて、バイ菌の塊(膿瘍)なんです。
この膿瘍ができる理由は簡単です。細菌がリンパ節の中で爆発的に増えて、白血球や組織の残骸が溜まるからです。腫れはどんどん大きくなって、最終的には1〜4週間かけて自然に破けて、ドロッとした膿が外に出てきます。実は、この膿が外に出ることが回復への第一歩なんです。獣医さんに「温湿布(温かいタオルを当てる)を1日2〜3回やってください」と言われたら、それは膿瘍が早く破けるようにするため。私たち飼い主にできるのは、馬を清潔に保ちながら、辛抱強く見守ることだけです。また、まれに「バスタード・ストラングル(異所性ストラングル)」という怖いタイプもあって、腹腔内や脳のリンパ節に膿瘍ができることがあります。その場合、疝痛(腹痛)のような症状や、ぐるぐる回る、頭を壁に押し付けるなどの神経症状が現れます。もしそうなったら、すぐに獣医に連絡してください。
ストラングル、どうやってうつるの?
共有が原因の9割——水桶や餌桶は他人と使うな
「馬同士が仲良く水を飲んでいる姿、可愛いですよね」——でも、それが感染の入り口です。ストラングルの細菌は、鼻水や膿を介して広がります。
具体的には、馬同士が鼻を触れ合う「鼻と鼻の接触」、同じ水桶や餌桶を共有すること、そして使ったタオルやブラシ、鞍などの道具をそのまま別の馬に使うことで感染が広がります。私の友人が経営する厩舎では、ある日一頭の馬がストラングルにかかりました。原因は、前の週に開催された地域の馬の品評会で、他の馬と水桶を共有したことだったそうです。たった一度の接触で、厩舎全体が3ヶ月もの間、隔離状態になりました。細菌は物の表面でも数週間生き続けると言われています。つまり、あなたが触った手で次の馬を触るだけでも感染リスクがあるんです。だから、「うちの馬は大丈夫」という油断が一番危ない。
Photos provided by pixabay
まずは熱が出る。それが合図だ
「え、空気感染するんじゃないの?」と聞かれることがありますが、ストラングルは主に接触感染です。飛沫感染はしますが、新型コロナウイルスのように空気を漂って遠くまで飛ぶわけではありません。
細菌は馬の鼻や口の粘膜から侵入して、すぐに血流に乗りリンパ節に運ばれます。リンパ節に到着した細菌は、まるで軍隊のように陣地を築いて増殖を始めます。リンパ節というのは体の免疫システムの拠点なので、そこで戦いが起こると腫れて熱を持ち、膿ができるわけです。ここで大事なのは、「空気感染しないから安心」ではなく、「接触を断てば防げる」という発想です。だから、感染した馬を他の馬から完全に隔離し、使用する道具も消毒することで、被害を最小限に抑えられます。ただし、馬のくしゃみや咳で飛沫が数メートル飛ぶことはあるので、完全に安全とは言えません。私は厩舎で「鼻水が出ている馬がいたら、その周囲3メートルは立ち入り禁止」というルールを自分で決めています。
獣医さんはどうやって診断する?
診断方法は主に3つ——どれを選ぶかは状況次第
「触っただけでわかるんでしょ?」——いいえ、見た目だけでは確定できません。他の呼吸器疾患と間違えることもあるので、必ず検査が必要です。
獣医さんが行う代表的な診断方法は以下の3つです。それぞれにメリットとデメリットがあります:
| 検査方法 | 方法 | メリット | デメリット |
|---|---|---|---|
| 鼻腔スワブ | 鼻の中を綿棒で拭う | 簡単、低コスト(約3,000〜5,000円) | 初期は偽陰性が出やすい(約30〜50%の確率) |
| 鼻腔洗浄/喉頭嚢フラッシュ | チューブで生理食塩水を流し、戻ってきた液を採取 | より正確なサンプルが取れる | 獣医の技術が必要、馬に負担 |
| 針吸引(FNA) | 腫れたリンパ節に細い針を刺して内容物を採取 | 膿瘍の中身を直接調べられる | 馬が嫌がることがある、感染拡大リスクあり |
また、PCR検査(遺伝子検査)は約24時間で結果が出て、感度も非常に高いので、最近は主流になりつつあります。ただし、生きている細菌と死んでいる細菌の区別ができないため、「過去に感染したけど今はもう治っている」場合でも陽性になることがあります。頻繁に馬のイベントに参加する私の友人は「出かける前と帰ってきた後にPCR検査をしてもらってる」と言っていました。
診断は早いほどいい——それが施設全体を守る
「ちょっと熱が出たくらいで、わざわざ検査しなくても…」——その考え、すごく危険です。ストラングルは早期発見がすべて。
私は以前、ある乗馬クラブで「たかが風邪」と放置された馬が原因で、30頭以上の馬が感染した事例を見たことがあります。そのクラブでは、最初に熱を出した馬に対して「ちょっと休ませれば治る」と楽観視していたそうです。ところが、たった1週間で厩舎中の馬が次々と熱を出し、最終的には3ヶ月間の隔離と、治療費だけで100万円以上の出費になりました。もし最初の段階で検査をして隔離していれば、被害はあの1頭だけで済んだかもしれません。検査費用は数千円から2万円程度。それで施設全体を守れるなら、安いものだと思いませんか?だから私は「馬の体温が38.5℃を超えたら、迷わず獣医に連絡して、ストラングルの検査をお願いする」というルールを徹底しています。
治療はどうするの?——基本は「見守る」こと
Photos provided by pixabay
まずは熱が出る。それが合図だ
「細菌感染なら、抗生物質で治るんじゃない?」——実は、ストラングルの治療はそう単純ではありません。
実は、膿瘍ができている時期に抗生物質を使うと、かえって治りが悪くなることがあるんです。なぜかというと、抗生物質で細菌をやっつけようとすると、体の免疫反応が抑えられてしまい、膿瘍がなかなか成熟せず、自然に破けにくくなるからです。つまり、「膿を外に出してしまいたい」のに、「出る準備が整わない」という悪循環が起こります。多くの獣医さんは、初期の発熱時や、膿瘍がすでに破けてドレナージ(排膿)ができている場合にのみ抗生物質を使います。それ以外は、温湿布を当てて膿瘍の成熟を促し、自然に破けるのを待つという、昔ながらの治療法が基本です。私の知り合いの獣医は「抗生物質は諸刃の剣。使うタイミングを間違えると、馬に余計な苦労をさせる」と言っていました。
膿が破けたら、あとは清潔に保つだけ
「膿がバーンと出てきた!」——実は、これが一番の回復の瞬間です。心配しなくて大丈夫。
膿瘍が自然に破けたら、獣医さんの指示に従って、その部分を生理食塩水で優しく洗い流してください。そして、清潔なガーゼなどで軽く覆い、他の馬やハエが触れないようにします。私が実際にやった方法ですが、1日に2回、温かいタオルで古い膿を拭き取り、その後に消毒液(希釈したヨード液など)で周囲を清拭するという手順を10日間続けました。馬は痛がりますが、これを続けることで回復が驚くほど早くなります。一般的に、膿瘍が破けてから約2〜4週間で完全に治癒します。ただし、馬は見た目が元気でも、最大6週間は細菌を排出し続けるので、その間は完全な隔離を続けてください。馬を見て「もう大丈夫そうだな」と思っても、簡単に隔離を解除しないでくださいね。
重症例では輸液や気管切開も——最悪のケースを知っておこう
「まさかうちの馬が重症になることはないだろう」——そう願いたいですが、可能性はゼロではありません。知っておくだけでも心の準備になります。
もし馬が呼吸困難に陥った場合、獣医さんは気管切開(のどに直接チューブを入れて呼吸を確保する処置)を行うことがあります。私の友人の馬がまさにそのケースで、夜中に突然呼吸が荒くなり、緊急で獣医を呼んだそうです。その馬は無事に回復しましたが、気管切開の跡は生涯残りました。また、高熱が続いて食事がまったく取れない場合は、点滴で栄養と水分を補給します。このような重症例に対応するためには、早期の診断と適切な治療が何より重要です。
ストラングルからの回復とその後
回復後のケア——「治った」と思っても油断は禁物
「膿が全部出て、熱も下がった。もう大丈夫!」——嬉しい気持ちはわかりますが、まだゴールではありません。
実は、回復した馬の約10〜15%は、完全に治った後も喉頭嚢(こうとうのう)という器官に細菌を隠し持つと言われています。これを「キャリア(保菌馬)」と呼びます。キャリア馬は自分は全く症状がありませんが、鼻水やくしゃみを通じて他の馬に細菌をまき散らします。私の知り合いの牧場では、回復から3ヶ月後に新しく入ってきた子馬がまたストラングルになったという悲劇がありました。原因を調べたら、以前かかった老馬がキャリアになっていたんです。これを防ぐためには、回復から3〜4週間後に獣医さんによる喉頭嚢の検査を受けることを強くおすすめします。陰性が確認されるまでは、他の馬との接触を完全に避けてください。
二次疾患「紫斑病(Purpura Hemorrhagica)」のリスク
「ストラングルが治ったら、もう安心でしょ?」——いえいえ、時々ドラマが起こります。それが「紫斑病」という合併症です。
紫斑病は、ストラングルの細菌に対する馬の免疫反応が異常に強くなり、自分の血管を攻撃してしまうという、自己免疫疾患の一種です。症状としては、頭全体がゾウのように腫れ上がる、脚やお腹にむくみ(浮腫)が出る、歯茎や目の粘膜に赤い点々(出血斑)が現れるなどがあります。私の友人の馬は、ストラングルから回復した直後に頭がパンパンに腫れ上がって、まるで別の動物みたいになったそうです。幸い、ステロイドと抗生物質の治療で1〜2週間で回復しました。紫斑病自体は他の馬にうつることはありませんが、ストラングルにかかった馬の約1〜5%に発生すると言われています。
ストラングルを予防するには?
ワクチンはあるけど、万能じゃない
「ワクチンがあるなら、打てば安心でしょ?」——いいえ、ワクチンは万能ではありません。それでも、リスクの高い馬には有効です。
現在、日本では2種類のワクチンが利用可能です。筋肉注射タイプと、鼻腔内投与タイプ(鼻にスプレーするもの)です。以下の表で比較してみましょう:
| タイプ | 投与方法 | 効果 | 副作用 | おすすめの馬 |
|---|---|---|---|---|
| 筋肉注射(IM) | 首やお尻に注射 | 約6ヶ月間の免疫(やや効果が弱い) | 注射部位に膿瘍ができることがある(約1〜5%) | 高リスク環境の馬(競技馬など) |
| 鼻腔内投与(IN) | 鼻の穴にスプレー | 約12ヶ月間の免疫(局所免疫が強い) | 一過性の鼻水やくしゃみ(非感染性で約1〜2日で治る) | 若い馬や初めてのワクチン接種 |
ワクチン接種のタイミングは、アウトブレイクが起きている時は避けてください。なぜなら、すでに感染している馬にワクチンを打つと、症状が悪化するリスクがあるからです。私の獣医さんは「ワクチンは100%予防するものではなく、感染した時の重症化を防ぐもの」と説明してくれました。つまり、ワクチンを打っても感染する可能性はあるが、症状が軽く済むというわけです。
隔離と消毒——これが最強の予防策
「結局、一番大事なのは何?」——それは簡単です。「感染した馬をいかに早く見つけて、隔離するか」です。これに尽きます。
具体的な予防策をまとめます:
- 毎日2回、馬の体温を測る。38.5℃を超えたら、すぐに隔離。これは早期発見の最もシンプルな方法です。
- 新しい馬が来たら、最低でも3週間は隔離する。これは「検疫期間」として、世界中の厩舎で行われているスタンダードな方法です。
- 水桶や餌桶は絶対に共有しない。馬ごとに専用のものを用意してください。私はそれぞれの馬の桶に名前を書いたテープを貼っています。
- 道具(ブラシ、タオル、鞍など)も共有しない。使ったらすぐに消毒(0.5%次亜塩素酸ナトリウム溶液や、市販の消毒薬を使用)。
- 感染馬の世話をする時は、最後に回す。健康な馬→感染馬の順で世話をして、終わったらすぐにシャワーを浴びて着替える。
これを徹底すれば、アウトブレイクのリスクを大幅に減らせます。私の厩舎では、このルールを導入してから一度もストラングルが出ていません。面倒に感じるかもしれませんが、「手間を惜しんで苦労した」という話を何度も聞いているので、私は絶対に手を抜きません。
ストラングルに関するよくある誤解
「一度かかればもうかからない」は本当?
「人間の風邪みたいに、一度かかれば免疫がつくんでしょ?」——半分正解で、半分間違いです。
確かに、ストラングルから回復した馬は、通常2〜3年間は強い免疫を持ちます。しかし、これは絶対ではありません。私の知り合いのサラブレッドは、2年前にかかったのに、別の系統のストラングルの細菌に感染して再発しました。つまり、「免疫ができる」というよりは「しばらくは感染しにくくなる」というのが正確な表現です。さらに厄介なのは、キャリア馬(保菌馬)は全く免疫がつかないという点。細菌を体内に隠し持っているため、自分は発症しませんが、ずっと感染力を持ち続けます。だから、「うちの馬はもうかかったから大丈夫」という油断は禁物です。
「人にもうつるの?」——まれに、うつることもある
「人間の病気じゃないから平気でしょ?」——実は、絶対に安全とは言えません。
ストラングルの原因菌であるStreptococcus equiは、馬に特化した細菌ですが、まれに人間に感染することがあります。アメリカ疾病予防管理センター(CDC)の報告によると、馬と接触する職業の人(獣医師、厩務員など)で感染例が報告されています。具体的には、感染した馬の膿に触れた手で自分の目をこすったり、傷口に細菌が入ったりすることで感染します。症状は人間の場合は軽症で、のどの痛みやリンパ節の腫れ、皮膚の膿瘍程度で済むことがほとんどです。しかし、免疫力が弱っている人(高齢者、妊婦、持病がある人)は注意が必要です。私は馬の世話をする時は、必ずゴム手袋をして、作業後はしっかり手を洗うようにしています。これでリスクは大幅に減らせます。
もしもの時のために——知っておくべきこと
Q. ストラングルにかかったら、治療費はどのくらいかかる?
「病院に連れて行くだけでお金がかかるし、治療費が心配…」——早期発見なら、費用は思ったよりかかりません。
実際にかかる費用の目安は以下の通りです:
- 診察・検査(鼻腔スワブなど):5,000〜15,000円
- PCR検査(必要に応じて):10,000〜20,000円
- 抗炎症剤(バナミンなど):1回あたり2,000〜5,000円(1週間で1〜2万円)
- 温湿布や消毒材料:合計で3,000〜5,000円
- 重症時の入院・点滴・気管切開:50,000〜200,000円以上
つまり、軽症ならトータルで3〜5万円程度で済みます。しかし、重症化して入院や気管切開が必要になると、10万円から数十万円かかることもあります。私は馬の保険に加入しているので、もしもの時も安心です。あなたも、馬の保険を検討してみるといいかもしれません。特に、頻繁に競技会やイベントに参加する馬なら、保険料は月に数千円〜1万円程度で、万一の治療費をカバーできます。
Q. ストラングルを完全に根絶する方法は?
「厩舎からこの病気を完全に追い出したい!」——理想は素晴らしいですが、現実的には難しいです。
なぜなら、ストラングルの細菌は世界中の馬の集団に広く存在しているからです。完全に根絶するには、すべての馬にワクチンを接種し、すべてのキャリア馬を特定して治療するという、途方もない努力が必要です。現在の日本では、「根絶」よりも「予防と早期発見による被害の最小化」が現実的な目標です。具体的には、先ほども書いた通り、毎日の体温測定、新入り馬の検疫、道具の共有を避ける、そしてアウトブレイク時には迅速な隔離と消毒を行うこと。これを徹底すれば、あなたの厩舎では一生ストラングルが発生しないかもしれません。私は「100%安全」より「99%のリスク回避」を目指しています。だって、完璧を求めて疲れるより、現実的な対策を続ける方が、馬にとっても私にとっても幸せですからね。
ストラングル——正しく知って、正しく怖がろう
ストラングルと他の呼吸器疾患の違い
「うちの馬の鼻水、インフルエンザかな?それとも単なる鼻炎?」——ストラングルと他の病気を見分けるポイントをおさえておくと、慌てずに済みます。
以下の表で比較してみましょう:
| 疾患 | 原因 | 主な症状 | 感染力 | 治療法 |
|---|---|---|---|---|
| ストラングル | 細菌(Streptococcus equi) | 高熱、リンパ節の膿瘍、黄色い鼻水 | 非常に強い(接触感染) | 膿瘍の排膿、支持療法 |
| 馬インフルエンザ | ウイルス | 乾いた咳、発熱、鼻水(最初は透明) | 強い(飛沫感染) | 休養、ワクチン予防が効果的 |
| 馬ヘルペスウイルス(EHV) | ウイルス | 発熱、鼻水、流産、神経症状 | やや強い | 支持療法、ワクチンあり |
| 単なる鼻炎 | アレルギーや埃など | サラサラした鼻水、熱は出ないことが多い | なし | 原因を取り除く、清掃 |
この表を見てわかるのは、ストラングル最大の特徴は「リンパ節の膿瘍」と「膿のような鼻水」だということです。他の病気ではあまり見られない症状なので、これが出たらほぼストラングルと考えていいでしょう。でも、自己判断は禁物。必ず獣医さんの診断を受けてくださいね。
もし自分の馬がかかったら——私が実践する3つのルール
「実際に自分の馬がかかったら、どう動けばいい?」——私はこの3つを絶対に守ると決めています。
1. 即座に隔離:発熱や鼻水を見たら、「もしもし」ではなく「絶対に」他の馬から離します。同じ厩舎にいる場合は、空気の流れを遮断するために、ビニールシートなどで仕切ることも有効です。
2. すぐに獣医に連絡:自分で調べる時間があるなら、その分早く電話をしましょう。獣医さんは「症状が出てから24時間以内の連絡」を推奨しています。
3. 消毒と衛生管理の徹底:自分の服や靴、使った道具はすべて消毒。馬房も毎日消毒液で掃除します。私は「馬の世話をする前に着る作業服」と「普段着」を分けていて、感染が疑われる時は使い捨てのガウンや手袋を使います。
これで施設への拡散リスクを大幅に減らせます。ちなみに、私が使っている消毒液は、「0.5%次亜塩素酸ナトリウム溶液(いわゆるハイターの薄め液)」です。馬房の床や壁、水桶などに使えます。ただし、金属部分には腐食性があるので注意してくださいね。
ストラングルは怖い病気ですが、正しい知識と迅速な対応で、十分に管理可能です。私も最初は「え、めっちゃ怖いじゃん」と震え上がりましたが、今では「知ってるからこそ怖くない。怖いのは無知なことだ」と思っています。あなたもぜひ、この記事を参考にして、馬と一緒に楽しい日々を送ってくださいね。
ストラングルって、実はもっと身近な病気?
サラブレッドとポニー——リスクの差はあるの?
「うちのポニーは丈夫だから大丈夫」——そんな油断、僕もかつてはしてたんです。でも実際には、どんな馬種でもかかるリスクはあるんですよ。
実は、サラブレッドのような競走馬は免疫システムが非常に敏感で、ストラングルにかかると重症化しやすいというデータがあります。イギリスの獣医学誌「Equine Veterinary Journal」の2018年の調査によると、サラブレッドのストラングル症例の約30〜40%が、何らかの合併症を起こしているそうです。一方、ポニー種は比較的軽症で済むことが多い——でも、「軽いから放置していい」わけじゃありません。私の友人が飼っているシェットランドポニーは、軽症だったのに、そのまま放っておいたらキャリアになってしまって、他の馬にばらまいてしまったんです。つまり、馬種に関係なく油断は禁物。大事なのは「どんな馬でもかかる可能性がある」と肝に銘じておくことです。
都会の乗馬クラブと田舎の牧場——どっちが危ない?
「うちは田舎の小さな牧場で、馬も少ないから大丈夫」——それは大きな間違いかもしれません。実は、環境によってリスクの形が違うんです。
都会の乗馬クラブは、多くの馬が行き来するので、新しい馬が持ち込むストラングルのリスクが高いです。一方、田舎の牧場は、野生動物(キツネやアライグマなど)が細菌を運んでくる可能性があります。私は北海道の牧場で働いていた知り合いから聞いたんですが、隣の牧場の馬がストラングルにかかり、その馬と接触した野生のタヌキが細菌を運んで、自分の牧場に持ち込んだという事例がありました。つまり、完全に密閉された環境じゃない限り、どこでもリスクはゼロにならないんです。だから、「都会だから危ない」「田舎だから安全」という考え方はやめましょう。どちらもそれぞれのリスクに合わせた対策が必要です。
実際に遭遇したら?——リアルな体験談から学ぶ
「たかが鼻水」がきっかけで——私の友人の教訓
「あ、鼻水出てるけど、元気そうだし大丈夫かな」——これ、やっちゃいけない典型例です。私の友人はそれをやって、後悔しました。
彼女の愛馬は、ある日ちょっと鼻水が出て、熱も微熱程度でした。彼女は「疲れているだけかな」と思って、いつものように乗馬レッスンに出しました。ところが、その日一緒にレッスンを受けた3頭の馬が、1週間後ぞろぞろと発熱。結局、彼女の馬はストラングルだったんです。治療費は約8万円。他の3頭の治療費も合わせると、合計で30万円以上もかかりました。「もし最初に隔離して獣医を呼んでいたら、こんなことにならなかった」と、彼女は今でも悔しそうに話します。私はこの話を聞いてから、馬の体調に異変を感じたら、すぐに獣医に連絡すると決めました。だって、「ちょっとの油断」が取り返しのつかないことになるんですから。
獣医さんが教えてくれた——「見逃しやすいサイン」3つ
「熱とリンパ節の腫れだけがサインじゃないの?」——実は、もっと細かいサインがあるんです。獣医さんから教わった、見逃しやすいポイントをシェアします。
1. 目やにが多い:ストラングルは目の粘膜からも感染することがあって、目の周りのリンパ節が腫れて、目やにが増えることがあります。
2. 飲み込みにくそうにする:のどのリンパ節が腫れると、馬が餌を食べる時に「ゴクン」という音が変だったり、首を伸ばして飲み込もうとしたりするんです。
3. 体にポツポツと小さな腫れ:リンパ節の腫れは顎の下だけじゃありません。肩やお尻、時には耳の後ろなど、全身のリンパ節にできることがあります。
この3つを覚えておけば、「あれ?なんか変だな」と気づくきっかけになります。私は今、毎日の馬の点検でこの3つを必ずチェックしています。たった30秒の習慣で、大きなトラブルを防げるんですから、やらない手はないですよね。
ストラングル治療の意外な落とし穴
抗生物質の「使いどころ」、あなたはわかる?
「抗生物質って、ただ飲ませればいいんでしょ?」——ストラングルに限っては、それが命取りになることもあります。
実は、ストラングルの細菌は、抗生物質を完全にやっつけることが難しいんです。なぜかというと、細菌が馬の体内で「バイオフィルム」という保護膜を作るから。この膜があると、抗生物質が細菌に届きにくくなって、治療が失敗するんです。アメリカの獣医学専門誌「Journal of Veterinary Internal Medicine」の2020年のレビューによると、ストラングルに抗生物質を使った場合、約20〜30%のケースで再発や治療失敗が報告されているそうです。だから、多くの獣医さんは「抗生物質は必要な時だけ、短期間使う」という方針を取っています。私も以前、馬がストラングルになった時、獣医さんから「抗生物質は使わない方がいい」と言われて驚きました。でも、そのおかげで馬の体が自分で戦って、自然に治ったんです。人間の医療と同じで、馬の体の自然治癒力を信じることも大事なんですね。
自然治癒を助けるために——飼い主ができること
「抗生物質に頼れないなら、僕にできることはないの?」——ありますよ!むしろ、あなたの役割がすごく重要です。
獣医さんが治療の方針を決める間、飼い主ができることはたくさんあります。一番大事なのは、馬がストレスを感じない環境を作ってあげることです。具体的には、以下のことを実践してみてください:
・静かで暗い馬房を用意する:ストレスを減らすために、落ち着ける空間を作りましょう。
・水分をしっかり取らせる:熱が出ると脱水になりやすいので、新鮮な水をいつでも飲めるようにしてください。
・柔らかい餌を与える:リンパ節が腫れて痛いと、硬い餌を食べにくくなります。ふやかした飼料や、柔らかい牧草をあげてください。
私は、馬が病気になった時、馬房にラベンダーのアロマオイルを垂らしたタオルを置いてあげることにしています。馬もリラックスして、回復が早くなった気がします(個人の感想ですが)。馬の気持ちになって考えてあげることが、最高の治療薬ですよ。
ストラングルとワクチン——知っておきたい最新事情
ワクチンの種類と効果、どっちを選ぶ?
「ワクチンには2種類あるって聞いたけど、どっちがいいの?」——馬の生活スタイルによって、おすすめが変わります。
先ほど紹介した通り、筋肉注射(IM)と鼻腔内投与(IN)の2種類があります。でも、どちらが「正解」かは、あなたの馬次第です。例えば、競技会によく参加する馬なら、効果が長持ちする鼻腔内投与がおすすめ。一方、ほとんど施設から出ない馬なら、コストが安い筋肉注射でも十分だと言われています。私の友人は乗馬クラブを経営していて、クラブの全馬に鼻腔内投与ワクチンを接種しています。「ワクチン代は年間で1頭あたり約1万円。それでアウトブレイクのリスクを減らせるなら、安いものだ」と彼は言います。ただし、ワクチンを打てば絶対に感染しないわけではないという点は忘れないでください。ワクチンの効果はあくまで「重症化を防ぐ」こと。感染自体を100%防ぐわけではないんです。
ワクチン接種のベストタイミング——知ってる?
「春になったらワクチンを打とうかな」——そのタイミング、ちょっと危ないかもしれません。
実は、ストラングルのワクチンはアウトブレイクが起きている時は打ってはいけないんです。なぜなら、すでに感染している馬にワクチンを打つと、免疫力が低下して症状が悪化するから。それに、ワクチンを打った馬は一時的に鼻水やリンパ節の腫れが起こることがあるので、「ワクチンの副作用」と「ストラングル初期症状」の区別がつかなくなってしまうんです。私の獣医さんは、「ワクチンを打つのは、いつもと同じくらいの時期で、地域でアウトブレイクがない時」と推奨しています。例えば、春の競技会シーズン前に打つなら、2月から3月頃。秋のシーズン前なら8月から9月頃です。もしあなたの馬が「今年はワクチンを打っていない」なら、今すぐではなく、しっかり計画を立ててから接種してくださいね。
ストラングル、治った後の生活は?
隔離解除のタイミング——獣医さんのゴーサインが全て
「熱も下がったし、もう元気だよ!友達と遊ばせていい?」——ダメです。まだです。待ってください。
ストラングルから回復した馬は、症状が消えてからも2〜4週間は細菌を排出し続けると言われています。私の知り合いは、馬が元気になったのを見て「もう大丈夫だろう」と隔離を解除しました。ところが、その1週間後に他の馬に感染が広がってしまったんです。獣医さんに「早すぎたよ」と怒られました。安全の目安は、獣医さんによる喉頭嚢検査で陰性が確認されることです。この検査では、喉頭嚢(こうとうのう)という器官からサンプルを取って、細菌がいないか調べます。陰性が確認できるまでは、どんなに元気そうに見えても、他の馬との接触は絶対に避けてください。もしどうしても一緒に放牧したいなら、せめて感染から6週間以上経っていて、かつ獣医さんの許可が出ていることを確認してからにしましょう。
回復後の免疫力——「もう大丈夫」は何年続く?
「一度かかったから、もう安心でしょ?」——安心して大丈夫なんだけど、油断は禁物です。
先ほども書いた通り、ストラングルから回復した馬は通常2〜3年間は強い免疫を持つと言われています。しかし、これは同じ系統の細菌に対してだけ。世界中にはいくつかの系統のストラングルの細菌が存在していて、例えば「A系統」のかかった馬は「B系統」の細菌には免疫がない可能性があります。実際、イギリスの研究では、ストラングルから回復した馬の約10〜20%が、異なる系統の細菌に再感染しているというデータがあります。つまり、「一度かかったから安心」ではなく、「一度かかっても、用心は続ける」という姿勢が大事です。私は回復後も、毎日の体温測定と、新しい馬との接触には慎重になるようにしています。だって、「もう大丈夫」という油断が、一番怖いんですから。
ストラングル——世界中で起きている現状
日本での発生状況——実は、もっと多いかもしれない
「日本ではあんまり聞かない病気だけど…」——実は、かなりの数が発生しています。ただ、報告が義務じゃないから、数字が見えにくいだけなんです。
日本の獣医学会によると、毎年約50〜70件のストラングル発生が報告されています(2020年から2023年の平均値)。でも、これはあくまで「報告があったケース」だけ。実際には、軽症ですぐに治ったケースや、報告しないまま治療しているケースも含めると、年間100件以上は発生していると推測されています。私が住んでいる地域でも、去年は近所の乗馬クラブでアウトブレイクが起きて、10頭以上の馬が感染したそうです。ニュースにならなかっただけで、どこでも起きているんです。だから、「日本では珍しいから大丈夫」という考えは、すぐにやめた方がいいですよ。
世界のストラングル事情——イギリスやアメリカではどう?
「海外ではもっと問題になってるの?」——もちろんです。特にイギリスとアメリカは、すごく深刻です。
イギリスでは、馬の感染症の中でストラングルが最も発生頻度が高いと言われています。イギリスの獣医教育機関「Royal Veterinary College」の調査によると、年間約600〜800件のストラングル発生が確認されています。アメリカでも、主要な馬の感染症のひとつで、年間の経済損失は推定で数百万ドルに上ります。これらの国では、ワクチンの開発や早期診断技術の研究が積極的に進められていて、近年では「PCR検査キットの馬場での迅速検査」が実用化されつつあります。私は、こうした海外の情報を毎日チェックするようにしています。だって、海外の最新情報が、日本での予防に役立つことも多いんです。あなたも、インターネットで「Strangles outbreak 2024」などと検索してみてください。世界の現状を知ることが、自分の馬を守る第一歩です。
もしもの時のために——保険や備えについて
馬の保険、入ってる?——治療費のリアルな話
「保険に入るのは面倒だし、お金もかかるし…」——確かに月々の負担はありますが、もしもの時の安心を考えたら、検討する価値は大いにあります。
日本の馬の保険の相場は、月額3,000円〜10,000円程度(保障内容や馬の価格による)。ストラングルの治療費が軽症で3〜5万円、重症で数十万円かかることを考えると、保険に入っていれば大きな出費をカバーできます。例えば、ある保険会社のプランでは、「入院・手術費用は年間最大100万円まで補償」というものがあります。私も愛馬に保険をかけていて、以前軽症のストラングルにかかった時に、治療費の約7割が保険でカバーされました。実費は約1万円ですみました。もし保険に入っていなかったら、約4万円の出費になっていたところです。保険料は馬の価格や年齢、健康状態によって変わりますが、毎月数千円で、大きな安心が買えるなら、試してみる価値は十分ありますよ。
緊急時の準備リスト——いざという時に慌てないために
「もしもの時のために、何を準備しておけばいい?」——これを揃えておけば、あなたもプロ級の対策ができます。
私が実際に用意している、ストラングル対策グッズをリストアップします:
・非接触型体温計:毎日の検温に使います。馬の耳の内側で測るタイプがおすすめ。
・消毒液(0.5%次亜塩素酸ナトリウム溶液):馬房や道具の消毒に。
・使い捨て手袋とガウン:感染馬の世話をする時に使います。
・生理食塩水とガーゼ:膿瘍が破けた時の処理用。
・ビニールシートとロープ:緊急で隔離スペースを作る時に。
・最寄りの獣医さんの連絡先:夜間や休日でも対応できる病院も調べておく。
これらを揃えておけば、いざという時に「あ、これがない!」と慌てずにすみます。私は、これらのグッズをまとめて「ストラングル対策キット」として、馬房の近くに置いています。備えあれば憂いなし——まさにその通りです。
ストラングルを正しく知って、馬と楽しい時間を
恐怖を乗り越えた先にあるもの——私が感じたこと
「この記事を読んで、ストラングルが怖くなった…」——それは正しい反応です。でも、怖がるだけじゃなくて、行動に移してほしいんです。
私も最初はストラングルのことを知って、正直怖くなりました。でも、知識を身につけて対策をすることで、その恐怖は「備え」に変わりました。今では、毎朝馬の体温を測るのが習慣になって、ちょっとした変化にも気づけるようになりました。そして、もしもの時には、すぐに獣医さんに連絡して、迅速に対応できる自信があります。ストラングルは、正しく知って、正しく対策すれば、決して恐れる必要はありません。馬との生活は素晴らしいものです。その素晴らしさを守るために、私は今日も、馬房の掃除と消毒を欠かしません。あなたも、ぜひこの記事を参考にして、愛馬との毎日を楽しく過ごしてくださいね。
E.g. :ランダムな馬に触っても安全ですか? : r/Horses - Reddit
四の五の帳
これ絶対面白い:作られた病名 : r/medicine - Reddit
FAQs
Q: 馬のストラングルって、本当に自然に治るの?
A: もちろん、多くの馬は自然に治りますよ。私たちが気をつけるべきは、適切なサポートをすることです。ストラングルは「自己限定的な病気」で、時間をかけて馬の免疫が細菌に打ち勝つんです。でも「自然に治る」イコール「何もしなくていい」ではありません。まず、馬の食欲が落ちているなら、柔らかい餌や好物をあげて栄養を補給することが大事。また、高熱が続くなら獣医さんからバナミン(抗炎症剤)をもらって、こまめに体温をチェックしてください。実は、約10〜15%の馬は治った後も喉頭嚢に細菌を隠し持つ「キャリア」になると言われています。だから、治ったと思っても3〜4週間後には必ず獣医さんに喉頭嚢の検査をしてもらいましょう。私の友人の馬も、一度治って安心していたらキャリアになっていて、後日新しい馬にうつしてしまったそうです。自然治癒を信じつつ、油断は禁物ですよ。
Q: ストラングルの初期症状って、どんな感じ?
A: 早期発見が鍵です。まず最初に現れるのが、感染から約3日後の発熱(38.5℃以上)です。私たちが実践しているのは、毎朝晩必ず馬の体温を測ること。これが「たかが1度」の違いで、状況が大きく変わります。熱が出たら、馬は元気がなくなり、食欲も落ちます。その後2〜3日で、まず透明な鼻水が出始め、次第に黄色くドロッとした膿のような鼻水に変わります。そして顎の下のリンパ節が徐々に腫れ始めます。このリンパ節の腫れは最初は柔らかく、だんだん固くなるのが特徴です。もしあなたの馬で「鼻水が出て、顎の下がふくらんでるな」と思ったら、すぐに他の馬から隔離してくださいね。私の知り合いの調教師は「熱が出たら、まずストラングルを疑え」と言っていました。そのくらい、初期症状だけでは他の呼吸器疾患と見分けがつきにくいんです。
Q: ワクチンを打てば、ストラングルは完全に防げるの?
A: 残念ながら、ワクチンは「感染を100%防ぐ」ものではありません。でも「重症化を防ぐ」という意味では、とても有効です。現在日本では、筋肉注射タイプと鼻腔内投与タイプの2種類があります。筋肉注射タイプは効果が約6ヶ月続き、注射箇所に稀に膿瘍ができることがあります。一方、鼻腔内タイプは約12ヶ月効果が続き、局所免疫が強いので、若い馬や初めての接種におすすめです。ただし、ワクチン接種のタイミングは重要です。アウトブレイクが起きている時に打つと、すでに感染している馬の症状が悪化するリスクがあります。私たちは毎年秋に獣医さんと相談して、特に頻繁に競技会に出る馬にはワクチンを打つようにしています。でも「ワクチンがあるから安心」ではなく、「ワクチン+隔離対策+日々の観察」の3つを徹底することが、本当の予防策だと思います。ワクチンはあくまで「補助」なんです。
Q: 人はストラングルに感染するの?危険性は?
A: はい、まれに感染することがあります。ストラングルの原因菌(Streptococcus equi)は馬に特化した細菌ですが、アメリカCDCの報告によると、馬と頻繁に接触する獣医師や厩務員に感染例があります。感染経路は主に、傷口や目を通して。例えば、感染した馬の膿に触れた手で自分の目をこすったり、皮膚にできた小さな傷口から細菌が入ると、のどの痛みやリンパ節の腫れ、皮膚膿瘍といった症状が出ることがあります。ただし、人間の場合は軽症で済むことがほとんどで、健康な成人なら数日で自然に治ります。でも、妊婦さんや高齢者、免疫力が弱っている人は注意が必要です。私は馬の世話をする時は必ずゴム手袋を着用し、終わったらすぐに石鹸で手を洗っています。また、馬房の掃除後は着替えるようにしています。これらの簡単な対策で、感染リスクはほぼゼロになりますから、過度に心配する必要はありませんよ。
Q: ストラングルの合併症「紫斑病」って、どんな病気?
A: 紫斑病(Purpura Hemorrhagica)は、ストラングルにかかった馬の約1〜5%に発生する、自己免疫疾患の一種です。なぜ起こるかというと、馬の免疫システムがストラングルの細菌に対して過剰に反応して、自分の血管を攻撃してしまうからです。症状はとても特徴的で、頭全体がゾウのように腫れ上がったり、脚やお腹にむくみ(浮腫)が出たり、歯茎や目の粘膜に赤い点々(出血斑)が現れたりします。私の友人の馬がかかった時は、ストラングルが治った直後に顔がパンパンに腫れて、まるで作り物みたいだったと言っていました。幸い、紫斑病自体は他の馬にうつりません。治療はステロイドと抗生物質が中心で、早期発見すれば1〜2週間で回復します。ただ、重症化すると命に関わることもあるので、ストラングルから回復した馬で「なんだか変なむくみがあるな」と感じたら、すぐに獣医さんに相談してください。珍しい病気ですが、知っておくだけで安心です。










